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Hola!
メキシコ雑貨こらそん店主の貴子です。
オアハカは「食の宝庫」と呼ばれるほどの、美食の街です。 数々の料理人がグルメを堪能するなら、「オアハカ」と声を大にして言っています。 私自身も色んなお店で色んな種類の料理を食べてきました。 住んでいた事もあって、お勧めグルメを結構聞かれるのこちらで紹介したいと思います。 どれを食べても本当に美味しいのでお勧めは沢山あるのですが、悩みに悩んで5つに絞ってみました。 少ない旅行日程の中で、これだけは!これだけは食べて行って欲しい!という5選です。 と言っても、絞りきれなかったのでおまけで記載していますw 今回は、オアハカでゲストハウスをしていた私が食べて特に美味しかったものを 「お客様へお勧めして評判も良かったオアハカを訪れたら食べて欲しいグルメ」と「それを食べるならここ!」 という推しのレストラン&屋台を紹介します!
この記事の内容はこんな方へお勧め!
◎オアハカへ旅行計画中
◎オアハカのお勧めグルメと食べれる場所が知りたい
この記事を書いたのはこんな人
- メキシコ在住4年&グアテマラ在住4年の中南米歴15年
- メキシコのオアハカでゲストハウスを運営し出産を経験
- 現在は北海道にてメキシコ雑貨屋さんを運営
もくじ
オアハカグルメの特徴
なんと言っても「郷土料理」が有名です。 その土地に根付いた文化や歴史・食材が複雑に絡み合った、伝統的な料理を堪能する事ができます。 オアハカは、山岳地帯・海岸部・内陸部とさまざまな地形に恵まれているので、野菜やフルーツが豊富に栽培されて、オーガニックフードも多いです。 魚介類、植物、昆虫まで、あらゆる食材を使用しています。 郊外には、マヤ族・ミシュテカ族・サポテカ族など、さまざまな民族が暮らしている為、村ごとに発展した郷土料理がたくさんあるんです。 メキシコ料理の要である「チレ(唐辛子)」の種類も豊富で、チレとライムなどの酸味を効かせた、辛味と酸味のバランスが絶妙な味付けも特徴的です。
絶対に食べたいオアハカグルメ5選
食べて欲しいグルメ順に紹介していくよ〜!
「Queso oaxaqueño」オアハカチーズ
オアハカチーズとはオアハカ特産のチーズで、日本のさけるチーズのモデルにもなったと言われています。 メキシコ国内どこでも売っていますが、やはりオアハカで食べるチーズは格別です。 形は細長いチーズをぐるぐると丸め毛糸玉のような形状をしており、ぱっと見はボールみたいです。 細かくさいてみるとみると、ほわんほわんになります。 ふわふわじゃないです、ほわんほわんです!w 写真右のチーズは、太めにさいてあるのでなかなか伝わりにくいですが、ほわんほわん(←しつこい汗)のチーズはもうお口の中でトロけます!
オアハカチーズは2種類あるよ!
◎「ケソクレマード」あるいは「ケソコンクレマ」でも通じます。(クリーム入り) ◎「ケソデスクレマード」あるいは「ケソシンクレマ」です。(クリームなし) クリーム入りの方が少し価格も高めですが、みずみずしくコクがあるのでお勧めです。 そのまま細かく割いて食べるのはもちろん、熱を通してとろーんとした状態も美味しいです!
お勧めのお店
観光客があまり来ない穴場的存在のメルカドにあります。 サンチェス・パスクアス市場内の2つしかないチーズ屋さんの、ショーケースを構えている方のお店です。
お店の名前はあったはずですが、写真も残っておらず覚えておりません汗
オアハカチーズは、本当にもう街のいろんなところで購入できます。 むしろどこで購入しようか迷います。 同じ大きさのケソコンクレマでも価格も少し違ったりしますし、何より味がお店というより作っている人によって全然違います。 塩味が強いチーズもあれば淡白な風味もあったり様々なんです。 こちらのお店のチーズは、メキシコシティやカンクンも含め私が食した中で一番美味しい!と感じたチーズです。 オアハカには、さまざまな国際的な品評会で金賞を受賞しているお店もあったりしますが、そこのチーズよりも推しのお店です。
ただ、2019年まで私が住んでいた時に通っていた話なので、すでにお店がなかったらごめんなさい!でも、メルカド自体は地元の方しか来られないようなコアな雰囲気なので、是非行ってみてください!
他でお店選びに困ったら、「プエドプロバール?」(試食させて!)と頼むと、少し食べさせてくれたりするお店もあるので、試してみてね!
「Tlayuda」トラユダ(メキシコ風ピザ)
オアハカでしか食べられない名物です。 「トラユダ」とはっきり言うよりは、「ユ」を少し強調して発音すると伝わりやすいです。 トラユダは、大きめのトルティーヤにアシエントと呼ばれる旨みを凝縮したラードを塗り、フリーホーレス(豆のペースト)・レタス・オアハカチーズをのせたメキシコ風ピザです。 野菜だけのベジタブルもあれば、お肉をつけたりと、トッピングを選べます。 形状も、ドブラーダ(二つ折り)でサーブしてくれるところもあれば、そのままピザのように広げた状態で出してくれるお店もあり、様々。 広げた状態のトラユダの方がビジュアル的にも美味しそうなのですが、ドブラーダの方が中の具材がしっとりとし、オアハカチーズもとろ〜んとトロけた状態で食べ続けられるので、私は好きです。 実際に食べ比べてみると、「別の食べ物?!」と思うほど。 炭火で生地を焼いてくれる所も多く、パリパリと香ばしさも楽しめます。
お勧めのレストラン
オアハカ中心部にある「Tlayudas El negro」。 大衆食堂に近い雰囲気があります。 オアハカ市内に3店舗あるので系列店だと思うのですが、炭火焼きの「外パリッ!中のチーズとろ〜ん」とした状態で絶品を提供してくれるお店。 お勧めのトッピングは、tasajo(牛肉)とcostilla(豚バラ肉)です! メルカド内など他のお店で食べるのであれば、炭火焼きをしているかどうかチェックしましょう。
香り風味が全然違うよ!
「mole 」モーレ(メキシコ風シチュー)
モーレとは、オアハカのみならずメキシコを代表する「最高傑作の郷土料理」と言われています。 見た目は、数種類のチレ(唐辛子)・スパイス・ナッツ類・野菜を複雑に調理した日本のシチューのような感じ。 そのまま食すのではなく、調理した魚や肉にかけたり、他の食材の煮込みに使用したりと、色んな使い方をしています。 ベースとなる「7つのモーレ」が存在するのですが、オアハカでは以下の7つだと言われています。
モーレは沢山の種類がありそれぞれ発祥地も違うから、この7つのベースは、地域や料理人・お店によって変わってくるよ!
「mole negro」モーレネグロ | チョコレート入りのほんのり甘苦い黒いモーレ |
「mole rojo」モーレロホ | チョコレートとスパイスを複雑に調合した赤いモーレ |
「mole coloradito」モーレコロラディート | モーレロホに程近い色付きモーレ |
「mole amarillo」モーレアマリージョ | クミン香るカレー風味の黄色のモーレ |
「mole verde」モーレベルデ | ハーブの香り爽やかな緑のモーレ |
「mole chichilo」モーレチチロ | 食材を焦がす灰色のモーレ |
「moel macaha manteles」モーレマチャマンテレス | フルーツのモーレ |
この中からお勧めは、「モーレネグロ」と「モーレアマリージョ」です。 2つともオアハカ発祥のモーレだと言われています。 特に「モーレネグロ」はオアハカを代表するモーレなので、是非とも食べて行ってほしい種類の一つです! 一見ビーフシチューのようなのですが、口に入れるとほんのり甘くて若干苦味も感じるので、頭が混乱しますw お店による当たり外れもあり、微妙な味を出すところで食べてしまうと、「もう食べたくない、、、これ苦手、、、」となってしまい、賛否が大きく分かれます。 ですが、評判のお店で食べると本当に美味しいので、是非トライしてみてください。 反対に「モーレアマリージョ」は、カレーに使われるスパイスも使用する為ほんのりカレー風味で馴染みやすい味。 モーレ初心者さんへお勧めです。 お勧めしたお客様のほとんどの方が、美味しかった!と日本人の人気も高いです。 ちなみに、7つのモーレからは外れるけどもう一つの推しは、「モーレエストファド」mole estofadoです。 エストファドは、「シチュー」と言う意味で、料理人によっては「7つのモーレ」に入れている方もいます。 チョコレートを使用せず、ナッツ類・ハーブ・スパイスが複雑に絡み合い日本人にも馴染みやすい味で、お客様の評価も高かったです。 時間の許す限り、色んな種類のモーレを食べて味比べを楽しんでください。
私は、カカオ独特の風味を直に感じられる「モーレネグロ」が好き!
お勧めのレストラン
メキシコを代表する郷土料理だけあって、高級レストランからお気軽に食べれる食堂まで、幅広いお店で扱っていますが、推しはここ! 20 de Noviembreのメルカド内にある食堂街「Comedor Chabelita」。 モーレ経験者の方には高級店もお勧めですが、初心者の方はまずこちらのお店で試してみてください! いっつも混んでますが、何といっても安くてそして美味しい! このお店のお勧めは、「モーレアマリージョ」。 ちなみに「モーレネグロ」と「モーレエストファド」は、その隣にある「Comedor Tipico La Abuelita」のお店で食べるのがお勧めです!
「Caldo de piedra」カルドデピエドラ(石焼き海鮮スープ)
カルドデピエドラは、スペインから入ってきた料理で、メキシコではトマトやチリ・パクチーなどの伝統的な食材や調味料を活かして独自に発展した郷土料理のうちの一つです。 メキシコでの起源は、オアハカ州郊外の川の近くに住む原住民が作って食していたとされています。 その土地で採れるヒカラと呼ばれる実の器の中に、川の生魚や生海老、トマト・玉ねぎ・パクチーなどを入れて、川で手に入る石を熱々に熱し、器の中で完成させるスープです。
シンプルな調理ですが、本当にめちゃくちゃ美味しいです!
お勧めのレストラン
ネーミングもそのままの「Caldo de piedra」という名店があります。 市内からは少し離れますが、時間をかけて行って食べるだけの価値あり! ミトラ方面行きの乗合タクシーに乗って、「カルドデピエドラ」の前で降ろしてと頼んでみてください。
「Garnachas」ガルナチャス
ガルナチャスは、オアハカの湾岸部イスモ地方特有の料理。 お椀型の小ぶりなトルティージャに、裂いた牛肉・サルサ・チーズがのっており、キャベツの酢漬けをお好みでかけて食べる前菜です。 牛肉の肉肉しい食感とキャベツの酢漬けのハーモニーが、何ともいえない美味しさでお口が喜ぶ一品!
お勧めのレストラン
オアハカ市内でイスモ地方の料理が食べられる数少ないお店「サンドゥンガ」。 お店自体の価格設定が少し高めですが、食べる価値あり!です。
厳選しきれなかったけどやっぱり紹介したいグルメ
上記5選からは外したけどオアハカを訪れるからには、これらも是非とも食べて行って欲しい料理&飲み物です。 比較的色んなお店や屋台などで見かけるので、目にしたら試してみてください!
「Memela」メメラ
メメラは、前菜のような気軽さで食べられるオアハカを代表する料理です。 お椀型のトルティーヤにアシエントと呼ばれるオアハカ独特の調味料を塗り、フリーホーレス(豆ペースト)とチーズをかけたもの。 シンプルな作りなので、トルティーヤの生地や要となるアシエントをしっかりと味わえる一品。
「tamales oaxaqueño」オアハカタマレス
タマレスは、オアハカのみならず中南米全域で食されている、日本のちまきのような食べ物です。 オアハカのタマレスは、とうもろこしの粉とラードを練って、中に具材を入れバナナの葉で包んで蒸します。 バナナの葉を使うのはオアハカ独特で、他の地域ではとうもろこしの葉が使われます。 バナナの葉の方が、生地の水分が蒸発しにくく、しっとりと蒸し上がるのが特徴です。 日本人はタマレスのパサパサとした食感を苦手とする方も多いのですが 「オアハカのタマレスは美味しく食べれる!」 という方も結構いました。 中身の具材は、サルサで味付けしたチキンが一般的ですが、私は断然モーレがお勧めです。
「Chocolate」チョコラテ
メキシコ全土に「mayordomo(マヨールドーモ)」というチョコラテ専門のお店があるくらい、チョコラテはメキシコ人に愛されています。 オアハカはカカオの原産地。チョコラテ専門店が沢山あります。 気軽に飲めるチョコラテ屋さんが街中にあるので、ちょっと一息つきたい時に試してみてください。
美味しいお勧めのチョコラテ屋さんはこちらの記事でチェック!
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「Tejate」テハテ
テハテとは、オアハカの伝統的な飲み物で、トウモロコシの粉・カカオの粉・シナモン・マメイの種子・ローズマリーなどのハーブを、水で溶かしたものです。 日本人にはあまり馴染みのない味で風味と香りが独特ですが、トウモロコシのほのかな甘みと、カカオの苦みがバランスよく合わさり、例えようのない美味しさです。 泡のように見えるのは、マメイの種子に含まれるタンパク質によってできるものらしく、また面白い食感です。 オアハカでしか飲む事ができないので、見かけたら是非!
まとめ
いかがでしたか。 オアハカは「食の宝庫」と言われるだけあって、まだまだご紹介したい料理もあるのですが、計9つのグルメを厳選しました! お勧めしたほとんどが、「オアハカでしか食べられない料理や飲み物」です。 是非、美食の街オアハカでメキシコ最高峰のグルメを楽しんで行ってください!