中南米暦15年の店主がメキシコ雑貨の魅力を伝授!

メキシコ雑貨の魅力の秘密 〜色編〜

Hola!メキシコ雑貨こらそん店主の貴子です。

このたび、メキシコ色と暮らそう!というブログキャッチコピー と
メキシコでの暮らしの紹介もしたい!という思いから
メキシコ雑貨こらそんオフィシャルブログ「〜メキシコ暮らし〜」を始めました!

このブログでは
  • メキシコ雑貨を様々な角度から紐解く!
  • メキシコ についてや雑貨のちょっとした疑問
  • 買い付けのあれこれ
  • メキシコファッション雑貨を取り入れたコーディネートのご紹介
  • メキシコインテリア雑貨の使い方やご提案
  • お役立ちプチ情報
  • メキシコ暮らしのあれこれ
などの、メキシコをますます好きになれちゃうお話をしていきたいと思います♫

第一弾として

メキシコ雑貨の魅力の秘密

に、迫りたいと思います!

メキシコ雑貨って、カラフルでデザインも可愛くて、なんだか惹き付けられますよね。
世界的に見ても、これだけカラフルな印象の雑貨はあまりありません。
魅了的な要素は、手作り・色使い・デザイン・製作背景等考えられますが、今回は色に着目してみました。

メキシコでは、雑貨だけでなく民族衣装や街そのものも色に溢れていて、気持ちもウキウキして生命力さえ感じます。
なぜこんなにも魅了されるのか? 
何を隠そう色彩コーディネーターの資格を持っているわたくし。色に関しては興味津々。
今回は、 色の視点から秘密を紐解いてみました!
もくじ

メキシコらしい色って何色?

メキシコらしい色って言われると、なんとなく想像つくけど、じゃぁ何色?と聞かれると
「赤?青? でも他にも色使われてるし。とにかくカラフル!」となりますよね?
メキシコ雑貨だけでなく、国旗や、民族衣装、料理から色を想像する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かにカラフルですが、それだけじゃぁないんです!

ただカラフルだけじゃない、色の組み合わせの秘密

メキシコらしい色って「色の氾濫?!」と思えるくらい、使われている色数が多いように感じますよね。
実は、4色前後の色を上手に使用しています。

そして、ひとつひとつの色がとても鮮やかなんです。
つまり、コントラストが強くとてもパワフルな印象があります。

メキシコでは、無彩色である白・黒・グレーが混ざっていない、コントラストが強い色を総称して
「color vivo」と呼んでいます。直訳すると「生きている色」。
生命力やパワフルな印象は、この「鮮やかで彩度が高い」というところから感じとれるのですね。

そしてよく見てみると、反対色の組み合わせが多いことに気づきます。
反対色とは??

こちらは色相環(Color Circle)と呼ばれるものです。
正面にある色が「反対色」、左右にある色が「同系色」になります。
つまり、
赤の反対色は、緑・青あたり。
黄色の反対色は、紫・青あたり。

この「あたり」と曖昧なのは

例えば赤い丸をじーっと見た後
白いキャンバスに目を移すと
緑っぽい青っぽい暗い残像が残ります。

その残像色を「補色」と呼んでいて
一色では表せないためです。

この「補色」が反対色なわけです。

この反対色の組み合わせにより、一気にメキシコっぽくなるのですね。
しかし、それだけだと目がチカチカします。見ていてもちょっと不愉快に感じる現象です。

そこで使われているテクニックが、セパレーションカラーです。
反対色の組み合わせには、このテクニックが多々使われています。

セパレーションカラーとは??

コントラストの強い色を組み合わせた際、配色が強烈すぎて目がチカチカする印象の時に
境界部分に無彩色や彩度の低い色を加えることで、インパクトを与えより魅力的に表現することができます。
逆に、パステル調のぼんやりした色を組み合わせた際、ぼやややや〜んとなってしまう時に
境界部分位色を加えると、グッと引き締まって見えます。

この間に入れるカラーのことを「セパレーションカラー」と言います。
例えば左の赤と青の組み合わせは境目がなんとなく
ぼんやりして不快な感じがしますよね。
これを「ハレーション現象」と呼んでいます。
目のチカチカや不快感の原因です。

しかし、間にセパレーションカラーを加えることで
不快感が消え、配色がより鮮やかに見えます。
さらによく見てみると、ベースの色(広い面積の色)と同系色のカラーが必ず使われています。
このテクニックを行うことによって、「なんだか派手派手しいだけ」ではなく全体の一体感を出しているのですね。

メキシコらしい色の特徴

  1. コントラストの強い色を使用している
  2. 4色前後を組み合わせていることが多い
  3. 反対色の組み合わせである
  4. セパレーションカラーを使いこなしている
  5. ベースの色と同系色の色が必ず使われている
  6. 通常ではデメリットしかないハレーション現象を上手く取り入れている
この特徴が、メキシコらしい色になるわけです。

しかし、現地の絵付けの職人や刺繍の職人にどうやって色を決めているのか聞いても
「これがこうだから、この色が合うと思うんだよね。」
という、センス!

代々継がれる長い期間の間に培われたメキシコ人独特のセンスなのでしょう!
恐るべし、メキシコ人!

メキシコでの色の意味

アステカ帝国時代から大事にされてきた色

メキシコでは、古くから色を方角や動物・自然と紐付けて定義されていました。
アステカ帝国を築いたナワ族は、「自分達の知らない世界では様々な階層の異なる要素で構成されている」
という考えを持っており、単なる色を区別だけでなく、アイディンティティの表現や宗教建築の内装や外装も
その考えに則って色が決められていたと考えられています。

現在でも、色が持つ意味をメキシコ人は大事にしており、パペルピカド (ガーランド)を使用して表現しています。

例えば

メキシコの独立記念日を祝う日には、国旗のカラーである、緑・白・赤で街中がメキシコカラーに。

結婚式では、純白を意味する白一色に。

という風に、飾られる色が決まっています。

その中でも興味深いのが、メキシコの最も重要なイベント「死者の日」に使用されるパペルピカド の色の意味です。

オフレンダ(祭壇)に飾られるパペルピカド の色に隠された意味

メキシコの「死者の日」といえば、映画リメンバーミー でもお馴染み。
死者の日の「オフレンダ 」(祭壇)には、写真やお花、食べ物など、様々なものが飾られています。

ここでは、パペルピカド に隠された色の意味をご紹介します。
  •  白  :亡くなった子供達への敬意
  • オレンジ:亡くなった全ての人への敬意と哀悼
  •  紫  :カトリックの象徴
  •  青  :水が原因で亡くなった人
  •  赤  :戦争が原因で亡くなった男性、出産中に亡くなった女性
  •  緑  :若くして亡くなった人
  •  黄色 :寿命まで人生を全うして亡くなった人
  •  黒  :裏社会の象徴
  • ピンク :メキシコの大地
死者の日には、紫・オレンジ・ピンクの色彩で街を埋め尽くすと言われている由縁が分かりますね。

観光人にとってはただのイベントでお祭り騒ぎのように見えても
メキシコ人にとっては、自分のルーツであるご先祖様を迎え入れる、まさに「最重要イベント」
色だけでなくオフレンダや飾る品も理解すると、さらに死者の日を楽しめる事間違いなしです!

特徴を踏まえてメキシコ雑貨を見てみよう!

オアハカの民芸品 ウッドカービングのペンダント

ベースの色は青で、周りの花柄はパステル調のグリーン。
コントラストの強い青をリーフグリーンのデザインに使用し、同系色でまとまっています。 
そして、中央の反対色であるコントラストの強いピンクが入ると、メキシコらしい色使いになります。 
花柄の周りにあるシルバーや、リーフグリーンのそばにあるゴールドが
セパレーションカラーの役割をしてくれています。

チアパス の民芸品 ウール製のカラベラワッペン

ベースの色は、ビビットなピンクを使用しています。
 おでこ部分にはオレンジ、目の周りは紫、頬のデザインには黄色と全体的に同系色でまとまっています。
 そして、ここに反対色の青と緑が入ると一気にメキシコらしい色使いになります。
 青の隣接した色はビビットなピンクですが、 近くにブラックとホワイトを使っています。
それにより、ハレーションを起こさずメキシコらしさを感じるのですね。

まとめ

色についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
意味や特徴が分かると、メキシコをまた違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。
メキシコ雑貨を見る時やメキシコに行くことがあれば、是非色について観察してみてください。

色は私達に心理的な影響を与えています。
それは、視覚のみならず皮膚からも感じ取れると言われています。

たくさんの色が好きということは、感情の幅が豊か、ということ。
逆に、たくさんの色の刺激を受けることで、感情の幅を広げることもできるんです。
それは、自分の未来への活力にも繋がっているはず。

今回は、色にまつわるお話を掘り下げてみました。
途中、死者の日やパペルピカドについてさらっと書きましたが、このあたりも今後詳しく紹介していきたいと思っています。

このブログを読んで、メキシコに興味を持っていただけたら嬉しいです。
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