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メキシコ雑貨こらそんの貴子です。
私が住んでいた「オアハカ」は、メキシコの南部に位置する美しい歴史的な都市です。 文化、料理、アート、歴史的な遺産、そして自然の美しさで知られ、「メキシコを凝縮したような街」と言われています。 普段の観光も含め、死者の日を楽しむならオアハカに行け!と言われるくらい有名。 先住民の文化や伝統が色濃く残る地域で、伝統が根付きながら最も盛大に死者の日の行事が行われる都市のひとつなんです。 今回は、そんなオアハカに在住していた私が、死者の日に訪れたら絶対にやりたい5つの事を、解説します♪
この記事の内容はこんな方へお勧め!
◎死者の日にオアハカに滞在する
◎ オアハカの死者の日が、どんな感じなのかを知りたい
- メキシコ在住4年&グアテマラ在住4年の中南米歴15年
- メキシコのオアハカでゲストハウスを運営し出産を経験
- 現在は北海道にてメキシコ雑貨屋さんを運営
オアハカで見る死者の日の魅力
オアハカで見る「死者の日の魅力」とは、ズバリ! ゲラゲッツァとの融合です! ゲラゲッツァ(Guelaguetza)とは、オアハカで毎年7月に開催される、先住民の伝統文化を祝うフェスティバルです。 元々は、収穫祭から始まったお祭りで、オアハカ州の異なる文化を持つ7つのエリアから選ばれたチームが、その地で発展した民族衣装を纏い伝統舞踊を披露します。 この1ヶ月間は、それはもう「死者の日より熱い!」と行っても過言ではないくらいの盛り上がりを見せます。
このゲラゲッツァの伝統衣装を纏った死者の日パレードは、他の都市では見られません!
オアハカの死者の日は、ゲラゲッツァの踊りを堪能しながら、死者の日も楽しめちゃうという、贅沢なお祭りでもあります。
オアハカでやりたい5つのこと
①カトリーナメイクを体験!
カトリーナメイクとは、死者の日の祭りで故人を弔うために行うメイクです。 カトリーナは、ある有名アーティストが生み出した「住み込み女性の骸骨」というタイトルのイラスト画で、このインパクトのあるキャラクターは大衆の心を捉え、後に愛されるようになりました。 今では象徴的な存在になり、死者の日になると大人から子供まで沢山の人がカトリーナメイクをしています。 自分で道具を揃えて好きにやる方法もありますが、コスパが悪いので街中に出てメイクをしてもらいましょう! オアハカだけに限りませんが、このメイクをしてくれる現地の方々が、市内の至る所にいます。 そこそこ高い価格を出しているのは、美容室から出店していたり、メイクさんだったり、普段からプロとして働いている人達です。 反対に安い価格を出しているのは、学生グループだったりします。 一生残る写真になるので、ここはケチってはいけません!
価格とクオリティは比例するので、仕上がりを見極めてからお願いしてね。
②死者の日パンを味わう!
死者の日パンとは、「パン・デ・ムエルトス」(Pan de Muertos)と呼ばれ、死者の日に関連する特別な伝統的なパンのことです。 死者の日パンの香りは、亡くなった人たちの霊を引き寄せ、家庭や墓地に訪れると考えられています。 家庭では、死者の写真や供物と一緒に死者の日パンを食卓に並べ、家族で食べることが一般的です。 オフレンダやお墓でも死者の日パンが供えられ、死者の霊を迎え入れるために使われます。 特徴は、死者の日パンから顔を覗かせる小さな人形です。 「ムエルトス(muertos)」または「アンヘリート(angelitos)」と呼ばれ、死者の霊を迎え入れるための供物として使用されます。 一般的に、これらの人形は、死者の日に亡くなった子供たちの霊を迎えるために用意されるんだそうです。 この死者の日パンはこの時期にしか食べられません。 街中の至る所で売っているので、是非食べてみてください!
死者の日パンに仮装しちゃう子もいるくらい人気だよ!
死者の日パンは、基本的にオレンジの花水やバニラエッセンスが香りづけに使われ、結構甘く仕上がっています。 形は、骨や十字架の模様を表現していて、シナモン風味・チョコレート風味と味も様々なので、食べ比べをしても◎ 死者の日に合わせて「Felia del pan y chocolate」というチョコラテのイベントが例年行われるので、こちらも要チェックです。
このイベントについて詳しく触れているので、下記の記事も参考にどうぞ!
③夜間のお墓ツアーに参加!
オアハカには、死者の日に観光客に解放されるお墓が複数あり、村の煌びやかなお墓を巡るツアーがあります。 この土地で死者の日を楽しむなら、「一番のハイライト」と言っても過言ではありません。 この墓地のツアーは基本的に10/31限定です。 各お墓にはタクシーを使用して自力で行く事も可能ですが、夜中なのに渋滞は凄いし到着しても帰りが心配だし、ツアーが断然お勧めです。 ここはケチらず、お金を使いましょう! いくら治安の良い町とはいえ、真夜中に一人でうろうろするのはお勧めできませんし、確実に効率が良いです。 世界中からお墓を見る為に観光客が集まるので、本当にびっくりするくらいの人混みでごった返します。 貴重品は出来るだけ持たず、厳重に保管するようにしましょう。 また死者の日の当日ではないとはいえ、準備をされている現地の方も大勢います。 現地の人の迷惑になるべくならないように配慮しながら観光しましょう。 ツアーは、ホテルやツアー会社などから申し込みが可能です。 立ち寄る墓地の数や集合時間などは、だいたい似たり寄ったりですが、ツアーによって多少の違いがあります。 本当にもう早い者勝ち状態なので、まずはツアーの申し込みをしよう!
その中から、どのツアーでも必ず立ち寄る墓地2ヶ所をご紹介します。
SANTA CRUZ XOXOCOTLÁN
オアハカで、一番有名と言っても過言ではない「ホホコトラン」のお墓です。
市内からだと車で約15分ほどですが、ツアーの夜の日は渋滞がすごい為、たどり着くのにどのくらい時間がかかるか分かりません。
到着すると、そこはもう映画「リメンバーミー」の世界観そのものです!
Municipal Pantheon Atzompa
伝統的な土器や焼き物で有名なアツォンパ村のお墓です。
こちらは、市内からだと車で約20分ほどの所に位置します。
ホホコトラン同様にこちらもリメンバーミーの世界観そのものです。
④お墓を訪問!
死者の日に来たからには、お墓の訪問は外せません! 夜間のツアーだけでなく日中や日が沈んでから、市内の墓地や村の墓地を訪れてみるのも◎
お勧めを3ヶ所紹介するよ!
パンテオン総合墓地
スリが心配でカメラを持って行ってなかったもので写真がないです 汗 グーグルマップ等で雰囲気をご確認ください!
中心地から西へ、約20程で歩いて行ける距離にあるパンテオン総合墓地です。 適度な大きさで墓地内には美しい遺跡があります。 墓地内にレストランやカフェがあり、多くの人が墓参りに訪れるため、食事や休憩ができる施設が充実しています。 メキシコの死者の日の伝統文化を体験できる、人気の観光スポットでもあります。 のんびり歩きながら華やかに飾られた墓地を探索できます。
ソチミルコ地区のお墓
市内の北エリアに位置するソチミルコ地区の墓地で、中心地から徒歩20分ほどです。 ソチミルコ地区は、メキシコの死者の日の伝統が色濃く残る地域です。 お墓に向かうまでの道や家の前には、華やかなオブジェやキャンドル、マリーゴールドが飾られるので、まるでカラフルな世界に迷い込んだような雰囲気です。 お墓の周りには屋台も出店されるので、お祭り気分を味わいながら、死者の日を体験することができます。
他の有名な墓地に比べるとあまり知られておらず、穴場なので是非訪れてみてください。
サンアントニーノ村のお墓
メキシコの伝統的な手刺繍「サンアントニーノ刺繍」で有名な村です。 市内から出ているミニバンで、30分くらいの所にあります。 この村では、100年以上前から女性たちが刺繍を作り続けており、その技術は世界に高く評価されています。 刺繍は衣類や小物などに施され、メキシコの伝統的な美しさを伝えています。 刺繍ワンピースの展示があったり、他のお墓とはちょっと違った雰囲気です。
刺繍好きなら絶対に行くべき村だよ!
⑤市内を散策&出会ったイベントを楽しむ!
オアハカの死者の日は、何の情報もなくただ街中を歩いているだけでも楽しめます。 が、折角行くならここに注目したい!というポイントを3選お伝えします!
市内で行われるパレードや広場で行われるイベント
死者の日の期間中、市内は至る所でイベントやパレードが行われます。 下記の3ヶ所は抑えておいておきたい所。
- サント・ドミンゴ聖堂からソカロへ続くアルカラ通り
- 歴史的な地区で、美しいコロニアル様式の建築物が数多く残るエリア「ハラトラコ地区」
- 巨大オフレンダの登場やコンサートが行われる「ダンサ広場」
期間中は、様々なプログラムが組まれています。
最新情報は、オアハカ観光局のWEBかソカロにあるインフォメーションで確認してみてください。
FERIA NACIONAL ARTESANAL
死者の日やクリスマスなどお祭りの時期に、年に4回だけ出現する民芸工芸品を扱ったマーケットです。
オアハカ州の色んな地域から集まってくる職人さんや工房のお店がビッシリと並びます。 ここに出店するには審査があるそうで、どのお店もクオリティが高く、製作者から直接購入ができるので安く手に入ります。 お土産を探すなら、このフェリアで買うのがお勧めです!
このマーケットは、アルカラ通りのサント・ドミンゴ聖堂とカルバハル庭園の間の道路上に出現します。
道中で死者の日の仮装をしながらお小遣い稼ぎをしている子供達と絡むw
兄弟なのかお友達なのか不明ですが、特にアルカラ通りで子供達がお小遣い稼ぎをしていますw おどろおどろしい仮面を身に着け、服には血糊をつけて、おもちゃの刃物を使用して刺す真似をしているんです。 もう死者の日名物と言っても過言ではありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか? オアハカを楽しむには死者の日だけの数日間では足りませんが、死者の日に是非ともやりたい事をお届けしました。 世界中から観光客が集まる為、まずホテルの確保が必須になります。 現地で探すとなると見つかるかどうか、、、 それに探す時間が勿体ないです! ホテルを予約してから、現地入りしましょう! 是非オアハカの死者の日をめいっぱい楽しんでください!
発表されている情報は、変更される事が多々あります。必ず現地で最新情報を確認してくださいね!
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