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Hola!
メキシコ雑貨こらそんの貴子です。
オアハカを舞台とした映画「リメンバーミー」が2017年に放映されてから、認知度が上がった「ディア・デ・ロス・ムエルトス(Día de los Muertos)」。
死者の日の時期には、メキシコの各地で様々なイベントやパレードが行われ、国中がお祭りムード。
世界中から観光客が集結し、カラフルな装飾や伝統的な祭壇、スカル(ガイコツ)のモチーフで彩られた街並み、楽しんでいます。
そもそもメキシコの何処へ行けば死者の日を楽しめるか?
死者の日にメキシコを訪れるなら、絶対に外せない有名な都市が3ヶ所あります。

- メキシコシティ
- オアハカ
- ミチョアカン州パツクアロ湖に浮かぶハニツィオ島
この3都市は距離が離れている為、同じ年に同時に楽しむ事は難しいです。 仮に強行したとして、移動時間が勿体なさすぎます。 ひとつの行きたい都市に絞り、とことん楽しむ方が良いです! そこで今回は、死者の日をより楽しめる3都市を解説したいと思います♪

この記事の内容はこんな方へお勧め!
◎死者の日って何だろう
◎死者の日に何処へ行こうか迷っている
◎死者の日で有名な3都市の雰囲気が知りたい
この記事を書いたのはこんな人
- メキシコ在住4年&グアテマラ在住4年の中南米歴15年
- メキシコのオアハカでゲストハウスを運営し出産を経験
- 現在は北海道にてメキシコ雑貨屋さんを運営
もくじ
死者の日とは?


毎年11月1日と2日に祝われる、メキシコの伝統的な祝祭日で日本で言うお盆に当たります。 死者を偲び、感謝し、そして生きる喜びを分かち合うことを目的としています。



「え〜、怖そう」とよく言われますが、ポップな骸骨等が街中に溢れる、明るく愉快なお祭りです。
どんな行事なの?




死者の日は、メキシコの先住民の文化とキリスト教が融合した行事です。 アステカ文明では、死後の世界は「ミクトラン」と呼ばれる冥界であり、そこで死者は神々や先祖と一緒に暮らすと信じられていました。 スペイン人が征服した後、キリスト教の影響を受けて、死者の日は「諸聖人の日」と「死者の日」の2つの祝日が合体した形になり、現在に至ります。 かねてより死者の日には、故人の魂が帰ってくると信じられていました。 家族や友人は、故人の思い出を偲び、故人が好きだった食べ物や飲み物、故人が好きだったものを供えて、故人の魂を迎えます。 ガイコツやパン・デ・ムエルトス(死者のパン)などのカラフルな装飾品で、故人の魂を迎える準備をするのです。
メキシコの死生観


メキシコの死生観は、「死を悲しむのではなく、故人と再会し、感謝の気持ちを伝える」というものです。 死は生の延長であり、別の世界で生き続けていると信じられています。 故人への尊敬の想いが当たり前で、「故人の記憶がある限り、彼らは失われない」と考えられているのです。 このため、家庭やコミュニティにおいて、故人の写真や思い出の品を保管し、故人を追悼することがよく行われます。 故人のことを特別な日に思い出し、お花やおもちゃ、美味しい食べ物を用意して、その人や動物を祝うのです。
メキシコ人は死者の日には何をするの?


死者の日は、故人の魂が年に一度帰ってくると信じられている日です。 11/1は子供の魂。 11/2は大人の魂。 この日、人々は墓地を訪れ、亡くなった人たちの墓を飾りつけ、故人の好きなものを供えます。 そして、故人のことを思い出しながら、家族や仲間と一緒に一晩中楽しい時間を過ごすのです。 メキシコの人々は、たとえ亡くなったとしても絆を大切にします。



死者の日はメキシコ人にとって、とても大切な日なんです。
メキシコシティの見所




パレード
メキシコシティの見所は何と言ってもパレードです。 このパレードが始まったのは、実はつい最近。 そのきっかけは、映画「007 スペクター」の冒頭に、メキシコでの架空の死者の日のパレードのシーンがあったことから。 映画を見て、メキシコの死者の日の祭りに興味を持った世界中の観光客が、ありもしないパレードを見にメキシコシティを訪れるように。 そこで、メキシコシティの観光局が、映画に登場したパレードを再現することを思いつきました。 2016年、メキシコシティで初めてパレードが開催され、大成功! それ以来、毎年パレードが開催されるようになり、今ではメキシコシティの死者の日の祭りの定番となっています。
パレード情報
死者の日パレードは、11月上旬に開催されます。
例年では、午後12時頃から始まり、ショー全体の所要時間は約 4.5 時間くらいだったそうです。
パレードでは、カラフルな衣装を着た人々やガイコツや骸骨などの仮装をした人々が、伝統的な音楽やダンスを披露しながら歩いて行きます。
ソカロに到着すると、パレードの「グランド クロージング」として花火、ドローンによるライトショー、コンサートが行われる予定です。
過去のルートでは、メキシコシティのチャプルテペック公園のライオンの門から始まり、レフォルマ通りを経由してイダルゴ駅を曲がり、ソカロ広場を目指していました。





パレードは、メキシコの死者の日の祭りの華やかな雰囲気を存分に楽しむことができるイベントです。
ソカロの巨大オフレンダ
10 月 下旬〜11月 上旬の期間
ソカロでは毎年、巨大オフレンダや死者の日に因んだオブジェが登場します。
メキシコの伝統的なダンスやパフォーマンスも披露されるので、パレードと重ならない時間に是非訪れましょう!
死者の日パン&チョコラテのイベント
11 月 上旬の期間
UNAM 自治宮殿で開催されます。
ソカロに近いので、是非訪れてみましょう!
オアハカの見所
オアハカの見所はずばり、ゲラゲッツァとの融合です! ゲラゲッツァ(Guelaguetza)とは、オアハカで毎年7月に開催される、先住民の伝統文化を祝うフェスティバルです。 この伝統的な踊りを堪能しながら、死者の日も楽しめちゃうという、贅沢なお祭りでもあります。 何処へ行っても飾りつけが華やかで、レストランやお店の店員さんが死者の日の仮装をして、お祭りを盛り上げています。 ハロウィンと合い重なって街中のボルテージが最高潮になるのは10/31です。 お墓巡りのツアー申し込み等考慮すると、1W前入りがお薦めですが、遅くともハロウィン前日にはオアハカ入りしましょう! ホテルは、確保してからでないと現地では到底見つかりません!



ホテルは必ず予約してから、現地入りしよう!
市内だけでも把握しきれないくらいのイベントが連日並んでいます。
身体一つでは足りないくらい、市内でも各村々でもフェリアやコンサート体験型イベントなど、盛りだくさんです!



恒例イベントのお勧めをピックアップしたよ!
お墓ツアー
オアハカには、死者の日に観光客に解放されるお墓が複数あり、村の煌びやかなお墓を巡るツアーがあります。 この土地で死者の日を楽しむなら、「一番のハイライト」と言っても過言ではないお墓巡りです。 この墓地のツアーは基本的に10/31限定で、ホテルやツアー会社などから申し込みが可能。 立ち寄る墓地の数や集合時間などは、だいたい似たり寄ったりですが、ツアーによって多少の違いがあります。 本当にもう早い者勝ち状態なので、まずはツアーを申し込みましょう!



その中から、どのツアーでも必ず立ち寄る墓地2ヶ所をご紹介します。
SANTA CRUZ XOXOCOTLÁN


オアハカで、一番有名と言っても過言ではない「ホホコトラン」のお墓です。
到着すると、そこはもう映画「リメンバーミー」の世界観そのものです!
Municipal Pantheon Atzompa


伝統的な土器や焼き物で有名なアツォンパ村のお墓です。 ホホコトラン同様にこちらもリメンバーミーの世界観そのものです。
パレード
10月下旬にグランパレードと呼ばれるハイライトが行われます。
ルートは微妙に変わったりもしますが、過去にはジャノ公園をスタートし市内中心のアルカラ通りを経由し、ダンサ広場を目指していました。





死者の日のオアハカをとことん楽しむなら、こちらの記事も参考にしてね!
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死者の日パンとチョコラテのイベント
10月下旬〜 11月上旬




各地方の死者の日パンの食べ比べやチョコラテを堪能できます。 他にも、ダンサ広場ではグランコンサートや、体験型イベントの開催が数多く予定されています。 ここは、期間中一度は訪れてみてください!
オアハカへの行き方
メキシコシティの南バスターミナル(Terminal de Autobuses de Pasajeros de Oriente、通称「TAPO」) または北バスターミナル(Terminal de Autobuses de Pasajeros de la Ciudad de México、通称「Norte」)からオアハカ行きのバスが出ています。 所要時間は約6~8時間です。
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ハニツィオ島の見所




ハニツィオ島は、メキシコのミチョアカン州にあるパツクアロ湖に浮かぶ小さな島です。 ミチョアカン州では、現在でも伝統的な死者の日が見られるのが特徴で、そこが見所でもあります。 中でもパツクアロ湖周辺の村や町はそんな伝統が強く残る土地。 ハニツィオ島の死者の日の祭りは、カラフルで華やかな装飾と、先住民族の伝統的な死者の日の祭りが色濃く残っていることで有名です。 マリーゴールドやかぼちゃ、パペルピカドなどが、島全体を彩ります。 祭りの期間中は、村のいたるところで踊りや音楽が演奏され、人々は故人を偲びながら、お祭りを楽しみます。 ハニツィオ島の死者の日の祭りは、11月1日の「子供たちの死者の日」と、11月2日の「大人たちの死者の日」の2日間にわたって行われます。 さらに夜には、ろうそくを持ち手漕ぎ船に乗った漁師たちによる水上行進が見られ、幻想的な景色を楽しめます。 11月1日には子供の死者を、11月2日は大人の死者を祀るオフレンダが、家の前に飾られます。 オフレンダには、個人の好きな食べ物やおもちゃ、そしてマリーゴールドやパペルピカドが飾られます。 夜には墓地を訪れて、故人を一晩中慰霊する人もいます。
ハニツィオ島への行き方
メキシコシティの北バスターミナル(Terminal Central de Autobuses del Norte)から、パツクアロ行きのバスが出ています。 所要時間は約5時間です。 パツクアロのバスターミナル(Terminal de Autobuses de Pátzcuaro)に到着後、ハニツィオ島行きのフェリーに乗船します。 所要時間は約30分です。
ハニツィオ島は小さな島の為、観光客向けのホテルやリゾートはほとんどありません。
島へ行くための「パツクアロ」は、同様に小さな町なので死者の日の時期はほぼ満室です。
訪れるには、宿泊施設を確保してからにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
死者の日は、観光客にとってお祭り騒ぎで非日常を味わえる楽しいフィエスタです。
が、メキシコ人にとってとても大切な日です。
観光する側も、ただのお祭りとしてではなく、死生観やどんな意味合いがあるのかを理解し、寄り添い尊重する気持ちが必要となってきます。
メキシコ人の風習に配慮しつつ、「死者の日」のお祭りを存分に楽しんでください♪



メキシコ政府や各地方の観光局が発表している情報を元にしていますが、スケジュール等は変更される事もあります。
更なる最新情報は現地で必ずご確認くださいね♪