中南米暦15年の店主がメキシコ雑貨の魅力を伝授!

メキシコの治安ランキングと主要都市の危険レベル

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Hola!

メキシコ雑貨こらそん店主の貴子です。

コロナウィルス感染症が「5類型感染症」になってもうすぐ1年。
国内でも外国の方を多く見かけるようになってきました。

徐々にではありますが、昨年から海外旅行に行かれる方も増えてきましたね。
カンクンのような新婚旅行にぴったりなリゾート地を始め、死者の日やゲラゲッツァなど外せないイベントに合わせて、旅行の計画をされている方も多いのではないでしょうか。

実際私にも

「今度メキシコへ旅行に行くので、危ない地域とか教えてください!」
「メキシコに派遣されたから、治安について詳しく聞きたいです!」

等の相談を、度々お受けする機会が増えてきました。

メキシコでは、麻薬絡みや強盗殺人等のイメージも強く、安全に旅行が出来るのか不安に思われている方も少なくないと思います。

そこで、メキシコの治安情勢や世界から見たランキング、主要都市の危険レベルを詳しく解説したいと思います♪

この記事の内容はこんな方へお勧め!

◎メキシコの治安情勢や世界から見たランキングを知りたい
◎これから訪れる土地の治安や危険レベルを知りたい

この記事を書いたのはこんな人
  • メキシコ在住4年&グアテマラ在住4年の中南米歴15年
  • メキシコのオアハカでゲストハウスを運営し出産を経験
  • 現在は北海道にてメキシコ雑貨屋さんを運営
もくじ
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メキシコは世界ランキングでどのくらいの治安なの?

「2023年度の世界で最も治安の良い国ランキング」によると、メキシコは136位です。(2024年1月現在)

はい。
やっぱりねー 汗、と言う感じですよね。
ちなみに日本は9位で、気になる1位はアイスランド、最下位はアフガニスタンとなっています。

このランキングは、163の国と地域を対象に、政治的安定性、暴力犯罪、テロ、社会不安、軍事紛争、人権侵害などの指標を基に、6つのレベルに分けられ順位付けられています。

メキシコの治安としては、「悪い方」の分布に当てはまります。

平和指数(GPI)が0.65%良くなり、ランキングでは3つ上がっての136位になりましたが、この改善は主に軍備化の分野での進歩が影響しています。

2022年から2023年までの間、メキシコのGPIの半分以上の項目が変わらずに安定していましたが、この期間に3つの項目が悪化しました。

それは、収容率(刑務所にいる人の割合)、暴力的なデモ、外部での紛争です。

これらの改善にもかかわらず、メキシコではまだ国内の紛争から多くの人が亡くなっています。
政府と犯罪組織との継続的な紛争が、国内の平和に深刻な脅威をもたらしていると評価されました。
貴子

結論!
治安には注意をしなければいけない国の一つです。

ランキングを発表した「グローバル・ファイナンス」は、スイスに本社を置く金融情報サービス会社で、世界中の経済や金融に関する情報を収集・分析し、レポートやランキングなどを発表しています。

参考ウェブサイト:2023 Global Peace Index

163ヶ国中の136位だと、「旅行とか駐在って大丈夫?」と不安に感じますよね。
安心してください。
そんな状況でも、魅力的な国として日本人を含む世界中から訪れる多くの観光客が、メキシコ旅行を楽しんでいます。

メキシコの治安は、州によって大きく異なります。
地域によって治安情勢が全然違うので、しっかりとおさえておきましょう!
だんご

まずは、治安の良い州&悪い州を紹介していくよ!

治安の良い州

ケレタロ州

豊かな自然と歴史的遺産「ケレタロの歴史的建造物地区」が有名で、スペイン植民地時代のコロニアル様式の街並みが美しく、豊かな自然が魅力でトレッキングやハイキングなどのアクティビティが楽しめる州として知られています。

メキシコ政府は、犯罪に巻き込まれないための注意喚起や、治安維持のための協力などの啓発活動を積極的に行っています。

ケレタロ州は、経済が発展しており貧困率が低く、警察や軍の治安対策が強化されている為、比較的安心して歩く事が出来ます。
貴子

ただし、スリや窃盗などの軽犯罪には十分注意しましょう。

プエブラ州

メキシコ文化を支える中心地であり、美しい街並みと伝統的な文化が魅力の州です。
美しい教会や修道院・広場などが点在し、世界遺産に登録されている「プエブラの歴史的中心部」が有名で、伝統的な工芸品の他、伝統的な料理も楽しめて、メキシコの観光では外せない街の一つです。

プエブラ州政府は、経済の活性化と教育の充実を図ることで、貧困率の低下を防ぎ、若者の治安意識改善に繋げようと取り組んでいます。

ユカタン州

マヤ文明の遺跡が数多く残る、歴史と自然が融合したメキシコの南東部に位置する州です。
世界遺産に登録されている「チチェン・イッツァ」や「ウシュマル」や、世界で2番目に大きなサンゴ礁礁である「メキシコ湾岸のサンゴ礁システム」が有名です。

このユカタン州では、観光業が盛んで特に治安維持に力を注いでいます。
マヤ文明の遺跡などの観光資源が豊富で、治安を悪化させる要因となる貧困率が低い為、犯罪が起こりにくいとされています。
貴子

これらの州は、暴力犯罪やテロなどの発生率が比較的低く、治安が安定しているのが共通しています。

治安の良くない州&地域

ゲレロ州

外務省でも【渡航中止または不要不急の渡航中止】を発表している危険地域です。(タスコを除く)

広い海岸線を持ち、潜伏が容易な山地が多いことから、南米から米国へ運ばれる麻薬の中継地として、多くの犯罪組織が活動しているとされています。

太平洋湾岸にアカプルコやシワタネホ等の有名な観光地がありますが、観光客が多く訪れる場所であっても、殺人等多くの凶悪事件が発生しています。

また、チルパンシンゴでは、自警団と称する武装集団や犯罪組織間の抗争、これらと治安当局との衝突が発生しており、多くの殺人及び誘拐事件が報告されている等、治安に改善傾向は見られません。

ティエラ・コロラダを含むチルパンシンゴ全域、及び近隣のチラパ・デ・アルバレスは、治安改善対策の重点地域として国家警備隊等が配備されていますが、現段階では目立った成果は見られず、情勢は危険な状況です。
だんご

どのような目的であれ、絶対行ってはいけない地域だよ!

バハ・カリフォルニア州ティファナ

外務省では【不要不急の渡航中止】を発表している危険地域です。

ティファナは、アメリカと国境を接するメキシコの経済において重要な都市です。
マキラドーラ制度により多くの日系企業も進出しています。

しかし、この地域の利権をめぐる複数の犯罪組織の対立により、殺人事件や銃撃戦が頻発しています。
また、中米からの移民が滞留し、地域の不安要因となっており、治安情勢に注意が必要です。

チワワ州フアレス

外務省では【不要不急の渡航中止】を発表している危険地域です。

アメリカのテキサス州の都市エル・パソと国境を接する都市フアレスですが、多数の犯罪組織が存在しており、犯罪組織間の抗争、及び犯罪組織と治安当局との衝突が多発しています。

この抗争に関連する殺人事件は一時期減少していましたが、2015年からは再度増加しています。

また、強盗や車両盗難も増加していることから、市内の移動にも大きなリスクが伴い、治安情勢には注意が必要です。

ミチョアカン州

外務省では【不要不急の渡航中止】を発表している危険地域です。

自警団と称する武装集団と犯罪組織間の抗争、またそれらと治安当局の衝突が発生しており、情勢は大変不安定です。

2022年以降、犯罪組織間の抗争が多数報道される等、治安の改善は見られません。

ミチョアカン州の全ての都市が対象ではありません。
モレリア、パツクアロ、ラサロ・カルデナス、アンガンゲオ及びその周辺地域は、比較的治安情勢が落ち着いています。

とは言っても、突発的な銃撃戦や道路封鎖等の不測の事態に巻き込まれる可能性が十分あります。
主要な幹線道路以外で不用意に陸路で移動することは避けるようにしましょう。

コリマ州

外務省では【不要不急の渡航中止】を発表している危険地域です。

コリマ州は比較的小さな州ですが、国内でも有数の商業港であるマンサニージョ港の、利権を巡る犯罪組織間の対立により、近年治安が悪化しています。

2015年から2017年にかけて、殺人件数が約4.5倍に増加しました。
その後、減少傾向にありますが、依然として高い水準で推移しています。

これらの殺人事件は、一般市民を標的にしたものではありませんが、犯罪組織の活発な活動に伴う周辺地域の治安悪化等が懸念されています。

タマウリパス州

外務省では【不要不急の渡航中止】を発表している危険地域です。

リオ・グランデ川を挟んでアメリカと国境を接する都市マタモロス、レイノサ、ヌエボ・ラレドでは、アメリカ側にも存在する双子の都市があります。

この地域の利権をめぐり、国境をまたいだ多数の犯罪組織が存在しているとされています。

これら犯罪組織による道路封鎖や強盗、殺人、治安当局への襲撃が頻繁に発生し、一般市民の被害者も出ています。治安の改善傾向は見られず、情勢は不安定です。
貴子

観光目的ならば、治安の良くない地域には近づかないようにしましょう!

メキシコの治安情勢

一般情勢

メキシコ国内では殺人や強盗などの凶悪犯罪が頻繁に発生しており、邦人も被害に遭っています。
特に犯罪組織の抗争や治安当局との衝突による殺人が多く、基本的に一般市民は直接標的にはされていません。

ですが、銃撃戦や犯罪組織の活動により地域の治安が急激に悪化するリスクがあります。
その為外務省では、都市間の陸路での移動は強盗や誘拐の危険を考慮し、飛行機移動を勧めています。

バスや車等、陸路での移動時には、昼間の時間帯や明るい道路を選び、人家の少ない地域では慎重な行動が必要です。
計画的な休憩や給油を心がけ、安全対策に留意しましょう。

誘拐

メキシコ全土で、組織的な誘拐が横行しています。
誘拐の被害者の大部分はメキシコ人ですが、外国人も狙われることがあります。

身代金目的の誘拐の他に、短時間で現金を奪う「短時間誘拐」や、実際には誘拐していないものの、誘拐を装って金銭を要求する「バーチャル誘拐」があります。

一般的に旅行者よりも、その土地に住む家族を持つ滞在者がターゲットになりやすいので、注意が必要です。

テロ

メキシコではこれまで、テロによる日本人の被害は確認されていません。
ですが、油断は禁物。
テロは世界中で発生しており、日本人も標的にされる可能性があります。

近年では、単独犯によるテロや、一般市民を標的としたテロが頻発しています。
こうしたテロは、未然に防ぐことが困難です。

テロに巻き込まれないためには、最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じる必要があります。

地域別情勢

旅行者や在留者を狙った襲撃事件や詐欺強盗被害など、様々な被害事案や事件が起こっている為、外務省では危険地域をレベル分けし、最新情報を発信しています。

これから訪れる州都市を確認して、渡航の中止を呼びかけている地域には行かないようにしましょう。
危険レベル1
【十分注意】
危険レベル2
【不要不急の渡航は中止】
危険レベル3
【渡航中止勧告】
メキシコシティ、メキシコ州、オアハカ州、タバスコ州、ベラクルス州、モレロス州、バハ・カリフォルニア・スル州の一部、ゲレロ州タスコ市、タマウリパス州(米国国境の一部を除く)、チワワ州チワワ市、シナロア州の一部、チアパス州のグアテマラ国境の一部、ミチョアカン州の一部、ヌエボ・レオン州モンテレイ大都市圏及びその周辺地域、ソノラ州オブレゴン市及びその周辺地域、ノガレス市、グアナファト州セラヤ市及びサラマンカ市を含む南部地域、バハ・カリフォルニア州(危険レベルが発出されていない地域全域)、サカテカス州全土、ハリスコ州グアダラハラ市を含む周辺地域、ラゴス・デ・モレノ市を含む東部地域、ソノラ州グアイマス市、サンルイス・リオ・コロラド市バハ・カリフォルニア州ティファナ市、チワワ州フアレス市、コリマ州、ゲレロ州(チルパンシンゴ市及びその周辺地域並びにタスコ市を除く)、タマウリパス州米国国境の一部、ミチョアカン州(一部地域を除く)ゲレロ州チルパンシンゴ市及びその周辺地域

危険地域が加わったり変わることもあるため、メキシコの危険地域の最新情報はこちらをご覧ください。

参考ウェブサイト:「外務省海外安全ホームページ」メキシコ危険・スポット・広域情報

主要都市の治安情勢

メキシコシティ

メキシコの首都で空からの玄関口でもある大都市「メキシコシティ」です。

「レベル1:十分注意」の警戒情報が出されており、依然としてスリや置き引きなどの軽犯罪や、強盗や誘拐などの重犯罪が報告されていますが、近年改善傾向にあります。

とはいえ昼間の明るい時間帯でも、絶対に行っては行けないエリアがあります。
特に「テピト地区」は、誘拐や強盗などが多発している地域で、地元メキシコ人でもこのエリアには近づきません。
麻薬に関するトラブルやけん銃強盗・殺人等の凶悪事件が発生する等、犯罪の温床となっています。
ソカロから歩いて行けてしまう所にあるので、うっかりこの地区に立ち入らないよう、十分注意してください。

他、セントロではメルセー市場周辺では治安が悪く、邦人の被害も報告されています。

また、観光地から離れますが「イスタパラパ地区」「イダルゴ地区」「ミチョアカン地区」「テソポクアルコ地区」は、犯罪組織の活動が活発です。
一人歩きは避け、貴重品は肌身離さず持つなどし、出来れば行かない方が無難です。

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