Hola! メキシコ雑貨こらそん店主の貴子です。 この記事に辿り着いた方はきっと、実際にメキシコへ渡航の予定がある、または大切な人を見送る方なのではないかと思います。 初めての国に渡航する際、まず始めに治安が気になりますよね。 こちらの記事で紹介したように、 「メキシコでは渡航してはいけない地域がある事や、主要地域やテロなどの治安情勢」 が、どんな様子なのか分かりました。
メキシコの治安ランキングと主要都市の危険レベル | メキシコ雑貨とメキシコ旅行情報発信ブログ
Hola! メキシコ雑貨こらそん店主の貴子です。 コロナウィルス感染症が「5類型感染症」になってもうすぐ1年。 国内でも外国の方を多く見かけるようになってきました。 徐々…
では、どんな場所でどのように気をつければ良いのか。 過去にどんな被害があったのか等、気になりますよね。 そこで、過去の被害例と出来るだけリスクを回避するメキシコならではの対策を、詳しく解説したいと思います♪
この記事の内容はこんな方へお勧め!
◎メキシコで過去の被害事例を知りたい
◎注意すべき事や被害に遭わない為の対策を知りたい
この記事を書いたのはこんな人
- メキシコ在住4年&グアテマラ在住4年の中南米歴15年
- メキシコのオアハカでゲストハウスを運営し出産を経験
- 現在は北海道にてメキシコ雑貨屋さんを運営
もくじ
治安情報の収集方法とリスク回避
その土地に住む日本人に関わる施設の人に聞いてみよう
私自身は、住み慣れてから夜一人で出かけたり少し人の淋しい所へ行ったりする事もありましたが、危険な目に合うことはありませんでした。 本当に、ラッキーとしか言いようがありません。 重要なのは、情報です。 オンラインから情報を集めるのも大切ですが、その土地に住む人から、リアルタイムの治安情勢を聞くのが一番です。 出来れば在住している日本人や、日本人の関わる旅行会社やレストランスタッフから聞ければ、大体間違いないのですが、難しい場合はインフォメーションセンターやタクシーの運転手から状況を聞くと良いです。 なぜ日本人からなのかと言うと、危険リスクのハードルが日本人とメキシコ人では変わってくるからです。 「日本人の思う危険な場所」と「メキシコ人の思う危険な場所」は、微妙にニュアンスや捉え方が違います。 地元民には問題ない場所だけど、観光者には危ない!など、どんなリスクが潜んでいるか分かりません。 なので、日本人も地元民でも近づかないと言うエリアには、絶対に行ってはなりません。 情報は常に更新されるので、前に行った事があるからと言って安心せず、再度確認をとりましょう。
自分の直感を信じる
危険なエリアでは、閉鎖したお店が並んでいたり、何となく荒れた雰囲気や、ただならぬ雰囲気をまとった人が集まっていたりします。 「この辺りなんとなく物騒な雰囲気だな〜〜。汗 戻ろ!」 と、インスピレーションを働かせるのも大事です。 とはいえ、強盗やスリ・詐欺被害は、タイミングや運もあるので、どんなに気をつけていても被害に遭ってしまう可能性があります。 「注意をしていたのに!もうこれ以上、どう気をつけたらいいの?」 のような、どうしようもない事故的な被害も実際にあります。 出来るだけ被害を小さくする為にも、現状を知りしっかりと対策を行って、観光やメキシコ生活を楽しみましょう!
過去の被害例
以下ご紹介するのは、私がまだメキシコでゲストハウスをしていた頃、お客様の体験談や大使館から実際に耳に入ってきた被害例です。
コロナ前の過去の事例だけど、こんな被害が実際にあったから参考にしてね!
カンクンの2等バスターミナル付近で強盗被害
◎ゲストハウスを利用したお客様より、被害に遭った方から直接聞いた話 まだ日の高いお昼頃、カンクンの2等バスターミナルに向かう為路地を歩いていたところ、複数人に廃業店舗に引きずり込まれ、金品目的の暴行を受ける。廃業店舗でひと気のない路地だった為助けを求める事が出来ず、全ての荷物を諦め命辛々、犯人の隙を見て逃げきる。
おそらく被害を受けた方は、ある程度の所から目をつけられていたはず。明るい時間帯でも、周りには注意を払うようにしてね!
バスジャックに遭遇する
◎ゲストハウスを利用したお客様の話 「チアパス〜オアハカ」間にて、バスジャックに遭遇する。 一番前と後ろに座っていた欧米系の旅行者は拳銃を突きつけられ、金品を巻き上げられているのを目撃するも、ご本人は席中央で顔を隠すように小さく丸まっていたので、直接的な被害には遭わず。 ◎ゲストハウスを利用した別のお客様の話 「メキシコシティ〜オアハカ」間にて、バスジャックに遭遇する。 財布とは別にポケットに入れておいたお金とダミーの携帯を提出し、被害を最小限に抑え命にも別条なし。
メキシコ警察よりお金を巻き上げられる
◎メキシコシティ市内を車で運転した夫の話 レンタカーで借りた車で運転している途中、赤信号の停止したタイミングで警察官を名乗る男性がいきなり助手席に乗り込んでくる。一時停止をしなかった事を理由に、その場で現金を求められる。 信号待ち前には一時停止線もなく、完全なる不当な現金要求だと思われる。 何の書類の手続きも行われず、1000pesoを渡すと車から降りて去る。 「こちらが正当なんだから、お金を渡さなければ良いじゃん!」 って思いますよね? でも、密室で拳銃を持っている男性と二人きりになると言うことは、想像以上に怖いんです。
残念ながらメキシコの一部の警察にも要注意です。
具体的なリスク予防対策6つ
ブランド品を身につけない
分かりやすいハイブランドは論外ですが、比較的動きやすいスポーツ系のブランドも要注意です。 着用する際には、ブランドロゴが見えないように工夫すると良いと思います。 「ブランド物を身につける=現金を持っている」 と見られるので、旅先で着古しても良いような服装をしたり、現地の服を着用するのも良いでしょう。
ひと気のない路地に入らない
夜中に一人でひと気のない所へ行かないのは鉄板ですが、日中も雰囲気が淋しい印象のある路地や郊外は要注意です。 では、雰囲気が淋しい印象のある路地をどう判断するのか? ここで働かせるのは、インスピレーションです。 「ここ、ちょっと怪しい雰囲気がある。」という直感は、結構当たります。 犯罪に巻き込まれない為にも、常にアンテナを張っておきましょう。
一等バスを利用する
なぜ一等バスなのかと言うと、目的地に到着するまでに停止する回数が少ないんです。 始めから犯人がバスに乗り込んでいたら逃げようもないですが、バスジャックは停止したタイミングで乗り込んでくる事が多いです。 さらに言うと、アジア人は目立つ為「一番前と一番後ろの席は犯人の目に付きやすい」と聞いた事があります。 その話を聞いてから、私は前から3列目くらいを選んで座るようにしていました。
ちなみに、山賊が多いと悪名高いのは「カンクン〜チアパス」間です。
1等バスなのに被害に遭った話も聞いた事があります。
とても長いルートの為、2等3等バスは絶対に避けたほうが良いです。
ダミーの財布と携帯電話を準備する
これは、強盗やバスジャックに遭ってしまった時用の対策です。 拳銃を突きつけられ、お金を要求されたら出す以外ありません。 でも、いつも愛用している携帯やお財布は、出来れば出したくありませんよね。 そこで、渡しても惜しくないダミーを用意しておきます。 使い古した財布に1000ペソくらい入れておき、(あれば)使わなくなった携帯を身につけておきます。 クレジットカードや身分証やらが入っている普段使いの財布や、大切なデータが入っている携帯を持っていかれるよりマシです。 持ち物が増える事が難点ですが、「万一を考えると安いもの」と割り切って準備しておきましょう!
現金を分散しておく
被害に遭ってしまった際の対策です。 万が一荷物を全て取られてしまっても、現金を分散しておけばとりあえずホテルに戻って助けを求める事も出来るし、大使館に電話する事も出来ます。 ですが、ズボンのポケットなどは簡単にスられてしまうので、洋服の中など簡単に触れられない辺りがおすすめです。
私は、靴下の中や下着に潜ませることもやっていました。
対価のない食べ物や飲み物を口にしない
つまり、「簡単に奢られるな!」という事です。 メキシコ人は基本的に陽気で人懐っこく、Barで飲んでいたりすると必ずと言っていいほど仲良くなったりします。 仲良くなると、奢ってくれたりします。 その中のほとんどの方が、親しみを持って一緒に楽しく飲む事が目的なのですが、、、 ですが、いるんです!飲み物に何かを入れて泥酔させ、金品を巻き上げようとする輩が。 これも、実際に被害にあった方の話です。
その他注意をすべき場所やポイント
空港
特に遅い時間帯に到着する便を利用する場合には、注意が必要です。 カンクンの国際空港で、「深夜は空港内で待機ができない」と、空港職員風の者にタクシーやホテルを案内され、クレジットカードでの支払い時に不当な額を請求される。 という事案があったりします。 また、ポケットに入れておいた財布や携帯電話を盗られるなどのスリや、置き引きなどの軽犯罪も横行しています。 特に普段からお尻のポケットを使う方は、注意が必要です。
ホテル
旅行に来たからには、必ず利用するホテルや宿。 カウチサーフィン等、一般的な家庭に宿泊出来るシステムなどもあったりしますが、どこに泊まるにしろ最低限のポイントを抑えましょう。 ◎ロビーでは置き引き注意 受付やロビーで普通に荷物を足元に置き、うっかり目を離すと盗難に合います。 特に日本人は、安全な国であるが故その傾向があると見られ、狙われやすいです。 忘れ物は100%なくなるので、自分の荷物から目を離さないようにしましょう。 ◎客室設備をチェック 一部清掃が行われていなかった、アメニティが不足している、トイレの水が流れない、セイフティボックスが使えない、などの不備が多々あったりします。 お部屋に入ったらまず、全ての設備のチェックをしましょう。 ◎ベッドバグをチェック 治安の視点からは外れていますが、海外滞在では注意すべきトコジラミ(南京虫)。 やられてしまうと、旅を楽しむ所ではなくなり、日本の自宅に持ち帰る危険性さえあります。 ベッドバグは、暗くて温かい場所を好むため、ベッドやソファなどの家具の隙間、カーペットの下、壁の隅など、人目につきにくい場所に潜伏しています。 ベッドマットレスの隙間や、ヘッドボードの裏、フレームの裏などに黒い点や卵がないか、よく確認しましょう。 万が一あったら部屋を変えてもらうか、被害に遭わない為にはホテルを変えた方が無難です。 ◎貴重品類はセキュリティボックスを使用する 貴重品は、ホテルのセキュリティボックスに預けるようにしましょう。 空けられる可能性は非常に少ないので、高確率で安全と言えます。 ホテルの客室にうっかり貴重品を置きっぱなしにすると、帰ってきた時にはなくなる可能性が高いです。 時計やアクセサリーの小物も、要注意。 盗まれたくない物は、出しっぱなしにしないが鉄則です。 金庫がない場合は、スーツケースの中に入れ鍵をし出来ればワイヤーで家具等と固定しておくか、肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
タクシー
メキシコを有意義に観光するには、タクシー利用も外せません。 特にメキシコシティでは、多くのタクシーが存在します。 基本的に正規タクシーにはメーターが義務付けられていますが、地方になるとメーターが付いていないタクシーも存在します。 使い慣れていないと、通常料金以上の請求を言われる事もあるので、タクシーの種類を把握し交渉をしっかり行いましょう。 【イエロータクシー】 イエロータクシーは、メキシコで最も一般的なタクシーです。 料金はメーター制で安全性が高いです。 【シティタクシー】 ◎シティオ(Sitio) タクシー会社が運営している無線タクシーです。 電話やアプリで呼び出すことができ、料金はメーター制で安全性が高いのが特徴です。 ◎リブレ(Libre) 道路で手を挙げて止めて乗車する流しのタクシーです。 料金はメーター制ですが、交渉制の運転手もいるので注意が必要です。 ◎白タク 政府の認可を受けていないタクシー。 金は交渉制で、安全性が低いため、利用は避けるべきです。 ◎空港専用タクシー 空港から市街地への移動に利用できるタクシーです。 空港でチケットを購入でき、定額制で安全性が高いのが特徴です。 認可を受けている正規タクシーでも、利用時にクレジットカードで支払う際、二重払いや過払いの被害が発生しています。 タクシーを利用の際には、以下の事にも十分注意をしてください。 ◎出来るだけ流しのタクシーは利用しない メキシコでは、流しのタクシーは不正タクシーである可能性が高いです。 普通タクシーメーターが義務付けられていますが、流しのタクシーではメーターを使用せず、高額な料金を請求してくる事があります。 また、強盗や誘拐などの犯罪に巻き込まれる危険もあります。 ◎乗車前に料金確認する 正規タクシーを利用する場合でも、乗車前に大体の料金を確認するようにしましょう。 タクシーメーターを使用している場合は、乗車後メーターが動いているかを確認してください。 また、事前に料金交渉をして、合意した料金で乗車するようにしましょう。 ◎夜間の一人乗りは避ける 夜間の一人乗りは、犯罪に巻き込まれる危険性が高まります。 夜間や人通りの少ない場所を移動する場合は、複数人で乗車するようにしましょう。
配車アプリサービスの活用
Uber等の配車アプリサービスは、メキシコの多くの都市で利用可能で比較的安全な移動手段として、認知されています。 ですが、カンクンにおいては、地元タクシー運転手等と配車アプリサービスとの間でトラブルが散発しており、双方のドライバーが暴行を受ける事件などが報告されています。 この為、カンクン地区の移動は、宿泊先の送迎バスや、旅行会社手配の車両、空港内に所在する事前払い制のオフィシャルタクシーを利用するよう、在メキシコ日本国大使館では注意を呼びかけています。
メトロ
地下鉄は、メキシコシティを移動するのに、とても便利な移動手段です。 が、地下鉄では軽犯罪が横行していますので、狙われないようにする為に注意が必要です。 ◎ラッシュアワーは避ける 朝夕のラッシュアワーは、混雑していて、スリや置き引きなどの犯罪に巻き込まれる危険性が高まります。 できるだけラッシュアワーを避けて利用するようにしましょう。 ◎貴重品は肌身離さず持つ 貴重品は、肌身離さず持つようにしましょう。 リュックサックやショルダーバッグは、背中側に背負うのではなく、前側に持つようにしましょう。 ナイフで切られて貴重品を抜かれたりする被害もあったりします。 また、バッグは常に手で持って、不用意に置いたりしないよう注意しましょう。 ◎携帯電話を使用しない 携帯電話で話したり目的地を確認するのに見ていたりすると、しまうところを目撃され、スリや置き引きの対象者として狙われやすいです。 目的地や乗り換えは出来るだけ事前に覚え、車内では常に周囲に注意を払い、貴重品から目を離さないようにしましょう。 ◎女性の一人利用は避ける 女性の一人行動は、それだけでどうしても狙われやすいです。 夜間や人通りの少ない時間帯は、特に利用を避けるようにしましょう。 ◎車両の扉付近に立ったりしない 日本の電車内でよく見かける「車両の扉の隅に寄りかかったように立っている」と、数人の犯罪グループにおしくらまんじゅうのように押され、気づいた時には財布や携帯が抜かれていた。 なんて事もあったりします。
ツアー予約
観光には、ツアーが付きものですよね。 これも注意が必要なんです。 観光ツアー等の予約が代理店の都合により直前にキャンセルされ、料金の払い戻しに関するトラブルが発生しています。 ツアー予約の際は、旅行会社のホームページやSNSは最新のものであるか、メールやメッセージのみの連絡だけでなく、会社評価は良いのか・支払い方法や・キャンセル規定をしっかりと確認するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。 記事を読むと、「こんなに注意を払わなければならないなんて。。。汗」と思うかもしれません。 ですが、楽しく旅行日程を過ごすには治安の確認や行動に配慮していれば、リスクは著しく低下します。 私は、この予防策を常に頭において行動していました。 そのくらい、舐めてかかってはいけません。 私が住んでいた頃の印象としては、余程ハメを外さなければ重犯罪に巻き込まれる可能性は著しく低いです。 ただ、軽犯罪にはしっかり警戒しなければなりません。 また、日本人特有の分からない時にヘラヘラ笑って誤魔化すのも良くありません。 嫌なことは「NO!」と、はっきりと意思表示するのも大切です。 外務省や在メキシコ日本国大使館では、麻薬組織関連やテロに巻き込まれないよう、節度のある行動をするよう注意喚起を行っています。 この記事をご参考に、安全に配慮して是非メキシコ旅行を目一杯楽しんでくださいね♪